日記

とっとりナチュラルガーデンの10年

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ライター

柳田 洋子

私の祖父は盆栽が大好きでした。

(お給料は、盆栽の鉢や苗などでほぼ使ってしまい、祖母が内職をして家計を支えていました笑)。

その祖父は、もう随分前に亡くなりましたが、ブルーベリーなんかも盆栽にしてましたし、最終的には石や流木?も飾って愛でていました。

 

そして、母は山野草が大好き。

山野草の愛好クラブに入っていて、私も何度かついて行っていました。

 

その影響かどうかは分かりませんが、私も年齢を重ねるにつれて、おしゃれなどにはそれほど興味がなくなり、植物に惹かれるようになりました。

 

 

そんな中、今から10年程前に出会ったのが「とっとりナチュラルガーデン」という考え方。

 

薬剤や化成肥料など、環境に負担のかかる物質に頼らず、植物が元気に育つ環境や条件に合わせて、ガーデンを維持するのが基本的な考え方です。

虫も排除するのではなく、植物をたくましく育てることや小さな生き物(捕食者)と共存することで、たくさんの命が集まるお庭になります。

すごく素敵だな~と思いました。

 

 

先日その考えを取り入れた「とっとり晴れやか庭園」を設計監修された、ポール・スミザーさんが来鳥され、2022年3月13日 鳥取市で行われた「とっとりナチュラルガーデン」の10年を振り返って という講演に行ってきました。

 

テーマは『これからの庭』。

ポールさんのお話しは、今まで何度か聞かせていただく機会があったのですが、今回もとても濃密なお話でした。

特に印象的だったのが、

『現在、SDGSという考え方が広まっていていますが、鳥取は庭造りで10年前から、持続可能な環境づくりを実践してきてます。

例えば、池沿いはコンクリートで固めないから小さな生き物の隠れ家となり鳥がやってくる。

石垣などを作るとその間に植物が入り、昆虫が来る。

今は全国でこういった取り組みも見られるようになってきていますが、もっとアピールしてもいいと思うよ。』

とおっしゃっていたこと。

  

 

私が幼い頃、実家の前には小川が流れていて、川魚や蟹が獲れていました。

夜に仕掛けを入れておくと、翌朝には蟹が入っていたものです。

ですが、30年程前に川の周りはぐるっとセメントで固められました。

川の整備のためには必要なことだったのだと思うのですが、小石ひとつない川は、水の流れを遮る障害物がなくなり、流れが急になり生き物が一切いなくなりました。

幼心に、とても、とても悲しかったことを思い出しました。

30年がたち、現在は上流より小石が運ばれて、少しずつ生き物の気配がしてきましたが、たくさんの生き物が暮らす川はもうありません。

自然を破壊するのは一瞬ですが、戻るには長い年月がかかりますね。

 

 

講演では、鳥取県内でナチュラルガーデンを実践されている方々の活動の紹介もあり、大変刺激を受けました。

 

四季がある日本。

表情豊かな四季折々の草花を楽しみ、いのちの輝きを大切にしたいと感じた、一日でした。

 

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ライターのコメント

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ライター

柳田 洋子

昨年、祖母から球根でもらった水仙が咲きました。
物々交換ができるのも植物の良いところですね。