日記

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ライター

中前朱理

朝の目覚め、窓を開けると太陽がぎらつき、けたたましい蝉の鳴き声が四方八方から聞こえてきます。

「こんなに暑いのに蝉たちはなんでこんなに元気なんだ…」

エアコンのタイマーは数時間前に切れ、朝から汗だくで疲労感満載の私。
こんな状態の人間から見れば、元気すぎる蝉たちに多少の嫉妬心を抱くのは仕方ない気もします。

とはいえ数年間じっと土の中で過ごし、ひと夏の限られた時期にしか外で生きられない蝉たちにとっては、今が最高の晴れ舞台なんですよね。とにかく鳴いて鳴いて、パートナーを探すこの時のために、今生きる蝉たちの人生があったと言っても過言ではないのかもしれません。

蝉の使命を果たせたものも、果たせなかったものも、時がくれば平等に尽きる命。
彼らにとってはこの夏が全てで、この先の秋も冬も何もないのです。

「そりゃ本気で鳴くわな…」

蝉の人生観を想像すれば、この騒がしさにも妙に納得してしまいます。

そして仕事に行く準備を終え、アパートの階段を降りていると、精根尽きた蝉が1匹転がっていました。

「ああ、今年も夏を生きてるんだ」

今年の夏が来たなら、きっと来年の夏も訪れる。

そう思えるのは、きっとすごくありがたいことなのだと思いました。

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ライターのコメント

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ライター

中前朱理

鳥取は海も山もあって自然がいっぱい!というだけでなく、どこか懐かしい街並みや、ぬくもりのある可愛い民芸品の数々など、とにかくワクワクするものがいっぱいです。そんな素敵な景色の中でドライブするのも、お家でまったりスローライフを楽しむのも、色んな過ごし方を受け入れてくれるのが鳥取の好きなところ。普段は絵を描いたり、英語の勉強をしたり、ドライブに出かけたり、浅く広くいろんなことにチャレンジしています。