モサエビのビスク

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スープ料理家

東條真千子

「ビスク」ってなんでしょう?

 

はい、Bisque(フランス語)は、エビとかカニとかの甲殻類や野菜を裏漉して作る、濃厚なクリームスープのことです。

 

名前からしてなんとなくオシャレな感じ=作るのは難しい、イメージがありますが、そんなことはありません。しかも!鳥取には「モサエビ」という世界一おいしいエビがありますので、これはもう鳥取のみなさんが世界一おいしいビスクを作れるということ!いや、本当に。

 

これからの季節、パーティーや華やかなお食事の機会も多いので、ここはぜひ、モサエビのビスクをさら〜っと作って人気者で行きましょう!

 

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モサエビのビスク

 

材料(3〜4人分)
モサエビ…300g
玉ねぎ…1/5個(50g)
にんじん…1/3本(50g)
じゃがいも…1/2個(50g)
トマト…1/2個(70g)
にんにく…1片
水…500cc
オリーブオイル…小さじ2
牛乳…大さじ3
塩…小さじ1/4
こしょう…少々

 

作り方
1:モサエビの殻をむく。(トッッピング用に3〜4尾だけ尾を残しておく)。野菜は全て適当な大きさの薄切りにする。

 

2:鍋にオリーブオイルの半量(小さじ1)とモサエビの殻を入れて強火にかけ、カラカラになるまで炒める。水を加えて沸騰したら弱火にし、フタをして20分煮る。

 

3:別鍋に残りのオリーブオイル(小さじ1)とにんにくを入れて弱火で炒め、香りが立ってきたら中火にして、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、トマトの順にそれぞれよく炒めながら加える。

 

4:野菜がしんなりしたら2で煮出したモサエビのだしをザルで漉しながら加え、ふたをして15分煮る。野菜がやわらかくなったらモサエビを加え、さっと煮て火を止める。尾のついたモサエビは取り出しておく。

 

5:ハンドミキサーで4のスープを滑らかにし、再び弱火にかけて牛乳を加え、塩、こしょうで味をととのえる。器に盛り、トッピングのモサエビ、お好みでオリーブオイルや生クリームなどを添える。

 

……………………………

 

10月後半から日本に帰って、鳥取にも3週間ほど滞在しておりました。さすがにおいしいものがいっぱいで、全てをお腹と写真に収め、LAに戻ってからもなお、あれが食べたい、これが食べたいと画像を見つめる師走です。

 

その中で一番食べたいものが…モサエビの殻で作ったお味噌汁だったりします(笑)。なんて慎ましやかな私〜!

 

▲芽ねぎを散らしただけ。何を入れても入れなくてもおいしいお味噌汁になります。

 

▲元はと言えば、モサエビのお刺身を食べたくて剥いた殻から始まった(笑)。剥いた殻と頭は冷凍しておきましょう!

 

▲殻は冷凍のままで良いので、しっかり空煎りしてから水か昆布だしを加えます。灰汁は取りましょう。

 

▲ザルで濾して…

 

▲お味噌をお好みの濃さに溶きます。

 

モサエビでなくても、有頭エビ、なんなら頭はなくても、エビの殻は冷凍しておくと、おいしいだしに使えて使えて便利です。ぜひお試しくださーい!

 

ではみなさま、素敵なクリスマス&年末年始をお過ごしくださいね!

 

Merry Christmas and best wishes for a Happy New Year!

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記事を書いたひと

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スープ料理家

東條真千子

スープ料理家/グラフィックデザイナー
鳥取県生まれ。アメリカ・ロサンゼルス在住。食品添加物を使わない商品開発、スープレシピの創作を行う。『東條真千子のやさしい鍋スープ』シリーズは発売から十数年続くヒット商品。