海老と舞茸のトマトスープ

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スープ料理家

東條真千子

暑い毎日、いかがお過ごしですか?暑い日に熱いスープなんて…と思われるかもしれませんが、すっと口に入るスープは夏の栄養源には最適だと思います。一度にたくさん作って、冷蔵や冷凍保存で手間なく召し上がれたらなお良いですね。

 

今回ご紹介するスープは、食材の旨みをミキサーで混ぜた、サラッと系のポタージュです。クミンというスパイスを使いますが、これは出来ればご用意いただきたい。カレーに使うスパイスなので香りに馴染みはあると思いますし、食欲増進効果もあります。スーパーマーケットのスパイスコーナーで、小さな瓶を探してみてくださいね。

 

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材料(4人分)
海老…10尾
玉ねぎ…1/2個
舞茸…1/2パック
トマトソース…200cc
にんにく…1片
水…350cc
オリーブオイル…大さじ1
白ワイン…大さじ1
生クリーム…大さじ1
クミン…小さじ1/2(お好みで)
塩、こしょう…少々

 

作り方
1:海老は背わたを取り、2尾分は荒みじんに切る。玉ねぎ、にんにくはみじん切り、舞茸は大きめの房に分けておく。

 

2:鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で炒め、香りがたってきたら中火にして玉ねぎを炒める。玉ねぎがしんなりしたら、すべての海老と舞茸、白ワインを入れてさらに炒める。

 

3:大きな海老と舞茸は取り出し、鍋に水、トマトソースを入れて5分煮る。

 

4:いったん火を止めてハンドミキサーにかける(ジューサーミキサーに入れ替える場合はスープの粗熱を取ってから)。

 

5:再び弱目の中火にかけ、海老、舞茸を鍋に戻し入れて、生クリーム、クミン、塩、こしょうで味をととのえる。

 

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さて、私が最近アメリカで出会った「知らない野菜」のお話を。

 

ジム友達が「この野菜おいしいから食べてみて!名前わかんないけど」と、キッチンペーパーでぺろっと包んだ2本(!)を手渡してくれました。家に帰って生で食べてみると、レモンぽい酸味があってかなり自分好み。その後すぐ、ファーマーズマーケットで売っているのを見つけたのがこれ。

 

▲名前も値段も書いてない(笑)けど、確かにこれ。

 

お店のおじさんに聞いたら、Purslane(以下、パースレンと書きます)という名前で、そのままサラダとか、スープにもよく使うということでした。メキシカンの人たちがよく食べる野菜で、今の時期が旬なのだそう。

 

早速ググってみたところ、すごいことが書いてあったので、箇条書きにしてみます。

 

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・ビタミンEはほうれん草の6倍

・βカロテンはにんじんの7倍

・必須オメガ3脂肪酸を多く含む植物のトップ

・ビタミンC、マグネシウム、リボフラビン、カリウム、リンも豊富

 

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なんかすごくないですかー!?
いや〜知らなかった〜こんな野菜日本にはないよな〜!?と、思って調べてみたら、

 

ありました。。。

 

「和名:スベリヒユ」そして「マツバボタンの仲間」
「日本では東北地方や沖縄で野菜として食されている」

 

んだそうです。。。

 

「種が多くて繁殖力が強いので、畑の雑草として嫌われている」

 

みたいなことも書いてありました。。。

 

▲とりあえずサラダ。パースレン、アルグラ(ルッコラ)、ミニトマト。味付けはニラ、生姜、醤油、ごま油で作ったニラだれで。

 

ただの私の知識不足だったようです。
でもま、おいしいものに出会えて嬉しい。

 

▲別の日のサラダ。パースレン、切り干し大根、にんじん、きゅうり、カシューナッツ。味付けは塩麹、豆乳、オリーブオイルで作ったマヨネーズ。

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記事を書いたひと

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スープ料理家

東條真千子

スープ料理家/グラフィックデザイナー
鳥取県生まれ。アメリカ・ロサンゼルス在住。食品添加物を使わない商品開発、スープレシピの創作を行う。『東條真千子のやさしい鍋スープ』シリーズは発売から十数年続くヒット商品。