銀鱈の西京焼きと味噌キムチ鍋

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スープ料理家

東條真千子

昔からずっと不思議に思っていたことがありまして、魚を味噌漬けにした味噌はどうするのだろう?と。たまに食べたくなる西京焼きですが、魚の切り身二切れでも漬けようと思うと、味噌だってみりんだってそれなりに使います。でも魚を焼くときはその味噌は使わないわけですから、もったいないですよね。もちろん後で味噌汁用に使えないことはないですが、生魚の水分が出てますから好き嫌いもあります。

 

ということは!魚の味噌鍋にすればいいのよね!

 

ということで、今回は寒い冬にぴったりな「銀鱈の西京焼き」からの「銀鱈の味噌キムチ鍋」レシピ2本立てでご紹介します。

 

……………………………

 

●銀鱈の西京焼き 

 

 

材料(2人分)
銀鱈切り身…2切れ
塩…少々
〔西京味噌〕
白味噌…60g
みりん…大さじ3
酒…大さじ1/2

 

作り方
1:銀鱈に軽く塩をふってからキッチンペーパーで包み、冷蔵庫で10分置いて出た水分を拭き取る。

 

2:〔西京味噌〕の材料を混ぜ合わせ、銀鱈の両面に塗ってラップで包む。

 

▲広げたラップの上に魚のサイズ分の味噌をのばしてから魚を置きます。そして上にも味噌を塗ります。

 

▲味噌を魚全体に行き渡らせるように、ラップでぴっちり包みます。ちなみに味噌は砂糖を使ってないのであまり甘くない系。お好みで砂糖を加えて。

 

3:冷蔵庫で半日~一晩置いて、表面の味噌を除いて焼く。(味噌は捨てないで別用器に保存)
*両面グリルの場合は弱火で8分、片面グリルの場合は皮目を上にして弱火で6分、裏返して3分焼く。

 

……………………………………………

 

↑残った↑〔西京味噌〕を使って

 

●銀鱈味噌キムチ鍋 

 

 

材料(2人分)
銀鱈切り身…1~2切れ
豆腐…1/2丁
長ネギ…1本
白菜キムチ…適量
きのこ類…適量
春菊…適量
水…400ml
出汁昆布…10cm
残った〔西京味噌〕…約80g

 

作り方
1:鍋に水と出汁昆布を入れてしばらく置き、その間に鍋の具材を全て食べやすい大きさに切る。

 

2:昆布が戻ったら中火にかけ、沸騰する直前で昆布を引き上げる。〔西京味噌〕の半量と、具材を入れて煮ながらいただく。
*味を見て〔西京味噌〕や水を足しながらどうぞ。

 

……………………………

 

レシピをややこしくしないために同じ魚を使いましたが、西京焼きも鍋もお好みの魚で、もちろん鍋の具材もお好みでどうぞ。

 

 

写真は大根の葉っぱの炒め物。ありがたいことにLAでも大根を作っている農家さんはあって、ファーマーズマーケットなどに行くと、見事な葉っぱ付きのまま買うことができます。中には「葉っぱはいらない」と言ってその場で切り落として帰るお客さんもいるらしく、そんな葉っぱをダブルでもらってきたりしています。おかげで週末は、大根、にんじん、ラディッシュ、ビーツ、フェネルの葉っぱなどで冷蔵庫がパンパン!

 

本来捨てなくても良い食べられる物はどんどん活用して、丸ごとありがとうございますといただきたいものですね。

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記事を書いたひと

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スープ料理家

東條真千子

スープ料理家/グラフィックデザイナー
鳥取県生まれ。アメリカ・ロサンゼルス在住。食品添加物を使わない商品開発、スープレシピの創作を行う。『東條真千子のやさしい鍋スープ』シリーズは発売から十数年続くヒット商品。