食の探訪録|そば岡本

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編集長

さんいん キラリ

秋を感じさせる気温となった今日、釜揚げを欲して松江にある「そば岡本」に向かう。

 

堀端近くにある北堀町の小さな通りに面した民家のような店舗。

松江では〝伝説の名店〟といわれた「松本そば」で修業された店主が営む隠れた名店。

玄関横の座敷席で温かな山かけ蕎麦を食べる。

 

丹念に練り込まれた二八に盛られた山芋のトロロと生卵、ノリ、ネギといった色彩がシンプルに美しい。ツユは濃い口の醤油味。カラシにツユを馴染ませてから蕎麦にたらしてかき混ぜる。

 

汁気の少ない熱々の蒸蕎麦のようなこの一品、ねっとりとした食感と風味に魅了されている吾輩です。

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記事を書いたひと

「さんいんキラリ」は山陰の厳選された『食・工芸・人・地』を季刊で紹介する文化情報誌として2004 年に創刊しました。
四季毎にさまざまなテーマで特集される山陰の豊かな自然環境、暮らしのなかで育まれた旨い料理に手仕事の工芸などを紹介し、山陰だけでなく全国の書店で販売されています。37 号から山陽方面まで取材エリアを広げ、山陰山陽の魅力を美しい写真と文章で綴っている情報誌です。