やりたいこと実現する決意|夫婦で山林開拓②

おじろじろキャンプ場 上山恭平さん・上山知沙子さん

前回の記事はこちら→〈理想のキャンプ場づくり|夫婦で山林開拓①〉

兵庫県北部の小代区の山奥、そこには山を自分たちで切り開き、理想のキャンプ場を目指して日々開拓を進めるご夫妻がいます。キャンプ好きの方々がリピートするこの場所は、そのご夫妻のキャンプ愛と、なみなみならぬ開拓力が生み出した場所。

今回はそんな上山さんご夫妻が、13万坪という広大な山を購入してまで『おじろじろキャンプ場』を作ろうと思った理由について伺いました。

元々山を購入する前は、恭平さん・知沙子さんともに大阪で会社員として働いていました。最初は海が好きで、日除けの小さなテントをベランダで使用してみたことがきっかけでキャンプに興味を持ったのだとか。

その後趣味としてキャンプを始めてから三年目のある日、「キャンプ場って作れないのかな?」と思うようになったのだとといいます。というのも、キャンプ場には色々とルールがある場合も多く、状況によっては理想的な過ごし方ができないということもあったそうです。

そんなキャンプ場づくりの妄想について二人で話した翌日、なんと早速、知沙子さんが山の販売価格について調べてみたのだとか。それがきっかけとなり、その後実際に山の見学に行ってみることに。それが二人の山探しの始まりでした。

▲「林間エリア」奥にある絶景ポイント。

山探しの末たまたまこの小代区の山と出会ったそうですが、どうして当時住んでいた大阪から離れた小代の山を購入したのでしょうか。

その理由をお聞きしたところ恭平さんは

「広くて平坦なところが多くて、キャンプしたいと思える場所だったんです。森の中には道もついていたので、歩いて行くこともできましたし。あと、(山の)上の方から見えた景色がとてもよかったんです」

とお話してくださりました。

加えて、地元住民の方達も関心を持ってくれる人が多く、森林組合の方々にも快く整備に協力していただけたのだとか。大阪からは離れた場所にありましたが、地形や居心地のよさなどが、お二人にとって非常に魅力的な山だったのでしょう。

そして山を購入してからも二年程は「週末移住」という形で大阪から通っていたそうですが、プレオープンを機に少しでも近い鳥取市へ本格的に移住。その後一年は道を作ったり、重機で切り株を抜いたりと開拓を進め、四年目となった今では週五日ほどキャンプ場内で寝泊まりして作業されているのだとか。

▲地元の森林組合の方が整備してくださったという林道。

自分たちでキャンプ場を作るほどの熱意を持つお二人にとって、最大のキャンプの楽しみは「非日常」を体感できるということ。鳥のさえずりを聞きながら、ハンモックに揺られてリフレッシュ…それは都会ではできない体験の一つ。

お気に入りのテントや道具を揃え、好きな場所で過ごす様子はまるで「移動式の別荘」のようだと知沙子さんはおっしゃいます。

また、キャンプ場での作業に疲れた時はハンモックをかけてそこで休憩する、なんてことも。お客さんがテントを貼り終えた後、最後のお客さんとしてご自身でテントを設営をすることもあるらしく、今ではお二人にとってキャンプ場で過ごすことは日常の一部なのだとか。

▲取材の数日前に完成したばかりの手作り看板の前で。

まだまだ進化中の『おじろじろキャンプ場』。今お二人が尽力して作っているのは新しいトイレ棟。そしてこれが終わったら電源を引き込んでコンセントを使えるようにしたり、いずれはなんと景色の良いところに露天風呂を作ることが目標だそうです。

「快適さを出しながら自然も残していきたいです。薪も水もあるし、十年くらいすれば露天風呂もできるかも?(笑)去年来た人が今年来て、「ここが変わったね」と言ってくれることもあり、ちょっとずつ変化を楽しむことができるキャンプ場でもあると思います」

と、恭平さんはこれからの計画を教えてくださりました。

遠方からもリピーターとして訪れるお客さんが絶えないこちらのキャンプ場では、上山さんご夫妻という素敵な管理人さんとの出会いも魅力のひとつなのだと思います。

山を開拓したり小屋を建てたり、どんなこともご自身で楽しみながらチャレンジされているお二人のお話を聞いていると、自然と私も元気をもらえるようでした。

進化し続ける『おじろじろキャンプ場』が今後どのようになっていくのか、これからがとにかく楽しみでなりません。

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おじろじろキャンプ場 上山恭平さん・上山知沙子さん

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ライターのコメント

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ライター

中前朱理

「やりたいことを実現する」というのは、簡単なようで意外と色んな障壁があるものだと思います。上山さんたちは「やりたい!」という思いにまっすぐ向き合っていて、さらにどんなことでも楽しんでおられるようでした。今回お話をお聞きしながら、密かにそんな生き方に憧れを抱いたのでした。