江戸時代、安政6年(1859年)に創業された諏訪酒造さん。智頭町の宿場町の街並みの中に酒蔵があります。
諏訪泉の銘は、蔵の裏手にある諏訪神社から。
「いつもの食卓に寄り添う、幸せな食卓を創るお酒」を醸す、歴史ある酒造場です。
「天のない酒造り」
「天のない酒造り」。これは、長年にわたり倉で杜氏を務めた鳴川喜三氏の言葉で、酒造りには天(最高)がないこと、これで終わりということがないことを示します。社員の皆様にとって、日々努力をしなければならないという戒めと希望の言葉なのだそう。
同じく鳴川氏の「毎日が一年生」という言葉と共に、諏訪泉の酒造りの規範とされています。
酒造りに欠かせない米と水
使用されている原料米は、ほとんどが酒造りのために長年選別・育種された酒米(酒造好適米)。
大粒の酒米で高精白に耐えるため純米酒、吟醸酒にも適しており、新酒の時期から独特の味わいの出る酒米です。
また水は、諏訪酒造のある智頭町は千代川の源流近くに位置するため、その伏流水を汲み上げ、そのまま一切手を加えることなく仕込みから洗瓶までにも使用されています。
水質全硬度2程度の軟水は、驚くほどの無味無臭。非常にやわらかな口当たりのいい水です。
諏訪酒造の仕込み
精米機(新中野工業)は20俵張込みを使用。純米、吟醸酒は十分な枯らし、調湿を行います。その後、蒸気乾燥機から蒸気を送りこむ甑(こしき)を使用したボイラーで蒸すことで、外硬内軟の蒸米ができます。
添えを小さなタンクに仕込む「添えたて」は、添えを充分湧かせるため(酵母の増殖を促す)の方法で、近年の鳥取県では諏訪酒造さんのみが行う行程です。
仕込みの大きさは純米酒で最大2000kg、吟醸酒で1000kgと、小さな仕込みを行っておられます。
おいしいお酒とおししい食べ物、幸せな食卓
諏訪泉のお酒は、口当たり優しく飲みあきしない、上質の純米酒。
なによりも食べ物をおいしくするお酒、冷やでもお燗でもおいしいお酒です。
いつもの食卓に寄り添うお酒として、是非お楽しみください。
#鳥取 #日本酒
鳥取のお米とお水を使った柔らかなお酒。小瓶のセットもあるので、飲み比べやお土産にもいいですね。