鳥取県、近くに大山が見える場所で活動をされるTori-ne(トリノネ) 中森恵美(なかもりめぐみ)さん。
普段は、SNS・口コミからのご注文で植物のアレンジやリース制作、生け込みの他、ワークショップの開催、イベントへの出店などの活動をされています。
私が、中森さんのことを知ったのは、Instagramの投稿から。
ふと目にした、一枚の投稿に目を奪われました。(アイキャッチ画像に掲載させていただいたお写真です。)
▲朝からあるいて散策♪ くるくる まきまき 昔からずっとやってること(笑)
いろんな香りや音や 楽しんでるのが自分でもよくわかる♪(中森さんInstagramの投稿より)
山や道端で見かける草花が中森さんの手により、リースになったお写真でした。
美しくて、楽しくて、少し儚さもあり、とても印象的でした。
作った方のことが気になり調べたのですが、Instagramのプロフィールには「店舗を持たない小さな花屋」との記載があります。
そこで、どんな方なのかお話を聞いてみたくなり、思い切って連絡をとらせていただいたところ、快くお応えいただきました。
▲野の花をちょこと束ねて 季節を感じられる あめあがりの森のなか。
とりの声やムシの声 やっぱり自然がわたしを呼んでいる。(中森さんInstagramの投稿より)
自然の中にいて自然を感じていることが大好き、とおっしゃる中森さん。
お花屋さんを始められたきっかけは、自然の中にポツンとあるホテルでの勤務経験からとのこと。
自然と向き合う空間に身を置き、とりの声、雲の動き、雪が降り積もるー。
ひとつひとつの景色が心にしっくり入り込み、何もないのだけれど心が豊かになる感覚があったそう。
そこで野の花を思いのままに飾ることで、お客様に喜んでいただけたことが、現在の花屋を始めるきっかけになったそうです。
「そこに行かなければ今の私はない」とおっしゃる、とても大切にされているご経験です。
▲ご近所で八重の椿が落っこちて コサージュみたいで可愛らしい
しぜんのかたちは美しい ちいさな ちいさな よろこびよ(中森さんInstagramの投稿より)
植物に携わられる暮らしの中で大切にされていることは、最後まで植物を楽しむこと。
「花びらが散っても楽しめる植物はたくさんあります。そして、自然の中からいただいたものには『ありがとう』と一礼。たまに忘れて慌てて引き返して一礼することもあります(笑)」と中森さん。
植物を「自然からの頂き物」という感覚を持ち続ける中森さんが作られる作品には、やさしさが宿っています。
そして、花が咲いた後の姿をも愛でる繊細さをお持ちだからこそ、どこか儚さを感じる作品になっているのではと感じました。
〈 小さな幸せ|店舗をもたない小さな花屋② へつづく〉
#鳥取 #手仕事
普段見慣れた草花をリースなどにアレンジされる、Tori-ne中森さん。
その作品を見ていると子供の頃、道端の草花をみて「わー、可愛い」と感じた、いつの間にか置き忘れてきた感覚が呼び戻されるような気がします。
華やかなブーケなども作られていますので、気になる方はぜひトリノネさんのインスタを覗いてみてください。