その昔、スープ屋さんをしていた時に、最も好きだったスープです。手前スープで恐縮ですが、洋風スープに和風だしを使うのが当時は珍しく、材料を言うと「えー、かつおだしにトマトと生クリーム?」とよく驚かれました。でも旨味の掛け合わせは無限大。“決まり事・のようなもの”はどんどん飛び越えてチャレンジしてみましょう!
作り方はいたって簡単。レシピを見るとちょっと材料が多いですが、なければ外してもいいもの、他の野菜などに変えてもいいものに*をつけておきました(キノコ類は何か入れてほしいですが…)。スープは自由度の高い料理です。お気楽に、お好みで、カスタマイズしてください!
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牡蠣のクリームトマトスープ
材料(4人分)
【かつお昆布だし】
かつおぶし…15g
だし昆布…10cm
水…550cc
カキ…200g
トマト(生 or ダイス缶)…200g
玉ねぎ…1/2個(150g)
*しめじ…1/3パック(50g)
*ピーマン…1個(50g)
*にんじん…1/3本(40g)
*ベーコン…1〜2枚(30g)
にんにく…1片(5g)
生クリーム…大さじ2
オリーブオイル…大さじ2
オイスターソース…大さじ1
醤油…小さじ1
こしょう…少々
作り方
*前日に【かつお昆布だし】の材料をビンなどに入れて冷蔵庫で一晩置く。
1:にんにくはみじん切り、他の材料は食べやすい大きさに切る。
2:鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で炒め、香りが立ってきたら中火にして、玉ねぎ、にんじん、ベーコン、しめじの順に加えてよく炒める。
3:全体がしんなりしてきたらトマトを加え、水が出てきたらかつお昆布だしの水分だけを入れてふたをし、沸騰したら弱火にして15分煮る。
4:洗って水気を切ったカキとピーマンを入れ、中火で5分煮る。オイスターソース、醤油、生クリームを加え、こしょうで味をととのえる。
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さて、最近のマイブームをちょっとご紹介。
カリフラワーをひと玉買ってくると、周囲にもれなく”太い葉っぱの茎”のカットされた部分が付いてきますよね?ここを捨てないで料理に使うことにすっかり生きがいを感じでおります。ここ、本当においしいんですよ!
以前インド人のお友達の家で、このカリフラワーの葉っぱの茎を切ってスパイスで炒めた料理をいただいて膝ポンだったので、それ以来必ず食べるようになりました。
▲この部分。切り取ってみると意外と多いですね。
▲千切りにするとこんな感じ。
これでカリフラワーの葉っぱの茎のきんぴらを作ります。きんぴらはみなさんよくご存知だと思いますが、自分のためにレシピも書かせてくださいね。
材料(3人分程度)
カリフラワーの葉の茎…1玉分(200g)
にんじん…1/2本(65g)
ごま油…大さじ1
酒…大さじ2
みりん…大さじ1
醤油…大さじ1弱
白ごま…大さじ1(量はお好みで)
七味など…お好みで
作り方
1:カリフラワーの葉の茎とにんじんを4〜5cm長さの千切りにする。
2:フライパンにごま油を入れて強めの中火にかけ、カリフラワーとにんじんを入れて炒める。この時、塩少々(分量外)をふる。
3:野菜全体に油が回ったら、酒とみりんを加えて一混ぜしてからふたをし、弱めの中火にして2〜3分加熱する。
▲このふた結構大事です。ここで蒸し焼き状態にするのは、きんぴらをふっくら短時間で仕上げるため。野菜のシャキシャキが好きな方は2分、しんなりが好きな方は3分ほど。お好みで!
4:ふたを外したら強火にして、醤油を加える。仕上げに白ごま、お好みで七味やチリフレークなどを加えて完成。
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以上、スープのコーナーなのに、きんぴらの写真ばかりですみません!笑
にんじんの葉っぱはかき揚げが一番おいしいとか、ラディッシュの葉っぱはナムルがサイコーとか、まだまだネタは尽きませんが、今月はこのへんで。
スープ料理家/グラフィックデザイナー
鳥取県生まれ。アメリカ・ロサンゼルス在住。食品添加物を使わない商品開発、スープレシピの創作を行う。『東條真千子のやさしい鍋スープ』シリーズは発売から十数年続くヒット商品。