そら豆といろんな野菜とハムのスープ

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東條真千子

世界中で季節が少し前倒しになってきているようで、そら豆といえば桜の後からが出始めだったようなが記憶があるのに、3月にはもうファーマーズマーケットに出てました。でもアメリカのそら豆は房が細くて小ぶりです。やっぱり日本のぱーん!とした旬のそら豆が食べたいですね。今回はそら豆といろんな野菜とハムのスープ。そら豆を下茹でしておくことで、きれいな緑色のまま仕上げます。

 

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そら豆といろんな野菜とハムのスープ

 

材料(4人分)
そら豆(房から出して)…350g
玉ねぎ…1/2個(120g)
セロリ…1本(50g)
にんじん…1/2本(50g)
きのこ(何でも)…30g
ハム…2枚(50g)
にんにく…1
チキンブイヨン…600ml
オリーブオイル…大さじ1
バター…3g
塩…小さじ1/2
こしょう…少々

 

作り方
1:そら豆は房から出して塩ゆでし、水をかけて冷ましておく。玉ねぎ、ハム、きのこは1cm角、セロリは5mm幅、にんじんはいちょう切り、にんにくはみじん切りにする。

 

▲材料はこんな感じ。キノコは何でも良いですが、写真はオイスターマッシュルーム=ひらたけ。今回は忙しさにかまけて市販のチキンブイヨンを使いましたが、アメリカにはオーガニック商品が普通に出回っているのでありがたい。しかしこの反省は最後に。

 

2:鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて中火で炒め、香りが立ってきたら玉ねぎ、セロリ、にんじん、きのこ、ハムを順に入れて炒める。しんなりしてきたらチキンブイヨンを入れてふたをし、沸騰したら弱火にして15分煮る。

 

3:その間にそら豆の皮を剥いておく。

 

▲ここで下茹でしたそら豆の皮をむいて、最後にさっと加えるのがポイント。だって、色が春色でしょ〜。キレイな緑色のそら豆スープになります。

 

 

 

4:スープに塩、こしょうをして味をととのえ、そら豆、バターを加えて一煮立ちしたら火を止める。

 

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さて、私は今鳥取でこの原稿を書いています(庭でホーホケキョがないています!)
帰ってくる飛行機の中で、とても素敵な映画を観たのでご紹介したいと思います。

 

『ポトフ 美食家と料理人』

 

美食家の男性の”料理人”(ヒロイン)”の料理シーンが本当に美しく素晴らしく、冒頭からうっとりするようなシーンが続きます。そして中盤の”美食家”が料理人のために料理をし始めてからは、料理をしているだけなのに泣けてきました。

 

今は時短料理とか簡単に作れる料理法が人気だし、いろんな役割を一度に果たす不思議な調味料もいっぱいあるので、素材を知って素材を活かして時間をかけて…なんて料理は他人事のようになってきている感があり、それも時代の流れよね…などと思っていたのですが、いやそうじゃないよと。料理は愛だよ愛、食材に対する愛と、食べてくれる人たちへの愛だよ、と改めて思いました。

 

私も忙しい忙しいとか言ってないで(そして市販のスープストックなんかを使わないで)、日々の料理を大切に、丁寧に楽しんでいきたいな、と思いました。(ここ反省文)

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記事を書いたひと

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スープ料理家

東條真千子

スープ料理家/グラフィックデザイナー
鳥取県生まれ。アメリカ・ロサンゼルス在住。食品添加物を使わない商品開発、スープレシピの創作を行う。『東條真千子のやさしい鍋スープ』シリーズは発売から十数年続くヒット商品。