春菊とじゃがいものポタージュ

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東條真千子

春までもう一息!?な季節になりましたが、まだまだ寒い日は続きそう。私は人三倍寒がりなので、毎日でもお鍋を作れるように、白菜や春菊は常備野菜です。白菜はともかく、春菊って、お鍋以外にどう使うの?とよく聞かれます。新鮮な春菊はやわらかくて香りがいいのでサラダに使うことが多いですが(これ、本当においしいのでぜひ!)、今日は大量消費できるポタージュをご紹介いたしましょう。

 

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春菊とじゃがいものポタージュ

 

材料(4人分)

 

春菊…100g
玉ねぎ…120g
じゃがいも…120g
にんにく…1片
オリーブオイル…小さじ2
昆布だし…500cc
塩…小さじ1弱
こしょう…少々

 

作り方
1:春菊は茎ごとザクザクと刻む。玉ねぎ、じゃがいも、にんにくは切りやすい大きさにしてから薄切りにする。

 

2:鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で炒め、香りが立ってきたら中火にして玉ねぎを加えて炒める。玉ねぎがしんなりしたらじゃがいもを加えて炒める。

 

3:じゃがいもに透明感が出てきたら昆布だしを入れ、一煮立ちしたら弱火にしてフタをし、10分ほど煮る。

 

4:春菊を加えて混ぜ合わせ、塩、こしょうを加えてさらに5分煮る。

 

5:火を止めてハンドミキサーにかける。細かくしすぎないで、つぶつぶ感が残る程度で止める。

 

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もうお気付きだと思いますが、ポタージュを作る時にじゃがいもはとても便利です。春菊などの葉物野菜には粘性がないので、普通は小麦粉をバターで炒めて牛乳で溶いてホワイトソースを作るのですが、じゃがいもはその役目を果たしてくれますし、そもそも野菜ですし、おいしいし、簡単だし、一石二鳥、三鳥というわけです。

 

ポタージュを作りたい時はじゃがいも!を思い出してくださいね。

 

 

さて、勝手にLA通信。

 

鳥取の気温が5度くらいの頃、LAは18度くらいでしょうか。大変申し訳ございません。常に温暖なので野菜もすくすく育っております。

 

上の写真は先日野外のファーマーズマーケットで撮ったもの。日本では”スナップえんどう”ですが(スナックえんどうと名付けた種苗会社もあるらしい)、アメリカではスナップピーとかシュガーピーと呼びます。

 

これはさやも甘くて柔らかいので丸ごと食べられるのですが、この日のスナップピーは、もうシーズン終わりか?ってくらい(終わりじゃありませんが)中の豆がパンパンに育っていて、外のさやが固くなっているものが多かったです。こんな時は…豆ご飯!

 

固いさやのものは豆を取り出してから、さやを煮て”さやだし”を取ります。さやだしに塩を少し加えて、豆もさっと茹でておきます。さやだしと昆布だしを合わせてご飯を炊いて、炊き上がって蒸らす時に茹でた豆を加えます。そうすると豆の色もキレイなまま仕上がります。

 

▲少量なので小さな土鍋で炊きました。

 

このあと混ぜて、召し上がれ。香りを楽しむ豆ご飯、中の豆も立派でした。

 

というわけで、今回は緑のメニューで統一してみましたー。春の芽吹きが待ち遠しいですね〜!

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記事を書いたひと

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スープ料理家

東條真千子

スープ料理家/グラフィックデザイナー
鳥取県生まれ。アメリカ・ロサンゼルス在住。食品添加物を使わない商品開発、スープレシピの創作を行う。『東條真千子のやさしい鍋スープ』シリーズは発売から十数年続くヒット商品。