クラムチャウダー

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東條真千子

おひなさまのお飾りに”貝合わせ”なるものがありますが、これは平安時代から伝わる遊び道具。蛤の殻の内側に絵が描いてあって、金箔なんかが貼られて、なんてゴージャスな玩具なんでしょう!1年の日数360個分の貝合わせを並べて遊んだそうですから、どんだけ蛤食べてんの!?って感じですが、きっと昔の日本では3月頃が旬の始まりで、おいしい蛤がたくさんとれたんでしょうね。

さて、ご存知”クラムチャウダー”は、アメリカ東海岸のニューイングランド発祥のスープです。私の住んでいるカリフォルニア・サンフランシスコでもクラムチャウダーは有名で、要は二枚貝がたくさんとれる所の名物スープなんですね。今日本の国産蛤は1割ほどしか流通していないそうで残念ですが、今回はアサリを使ってクラムチャウダーを作ってみましょう!

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クラムチャウダー

材料(5〜6人分)
アサリ …500g
じゃがいも …2個(450g)
玉ねぎ…1個(280g)
エリンギ…2本(100g)
にんじん…1本(100g)
ベーコン…2枚(70g)
セロリ…1/2本(40g)
にんにく…2片(10g)
生クリーム…100g
小麦粉…大さじ2
オリーブオイル…大さじ1
塩…小さじ1
こしょう…少々
パセリ、タラゴン(あれば)…少々
〔水出し昆布だし〕
水 …600cc
だし昆布…10cmを2枚

▲これが今回の材料。私はボストンの大きなクラム(実は固い!)を使いましたが、みなさんはアサリをたっぷり使ってくださいね!

作り方
*前準備…だし昆布を水に浸けて冷蔵庫で一晩置く。アサリは砂抜きしておく。

1:玉ねぎ、エリンギ、ベーコンは1.5cm角、じゃがいもは2cm角に切る。にんじんはいちょう切り、セロリは薄切り、にんにくはみじん切りにする。

2:鍋に水出しの昆布だし(昆布ごと)と、よく洗ったアサリを入れて強火にかける。沸騰する直前に昆布を取り出し、アサリが開いたら火を止める。貝を別皿に取り出し、だしはキッチンペーパーなどで濾しておく。

3:別鍋にオリーブオイル、にんにく、ベーコンを入れて中火で炒め、にんにくの香りが立ってきたら、玉ねぎ、セロリ、にんじん、エリンギの順にそれぞれよく炒めながら加える。

4:野菜がしんなりしたら小麦粉を少しずつ加えて炒め、もったりしてきたら2のだしを入れる。(底に小麦粉がくっついていたらヘラなどでこそげ取る) じゃがいもを入れてフタをし、弱火で15分ほど煮る。

5:殻から外したアサリ、生クリーム、塩、こしょう、あればパセリやタラゴンを加えて味をととのえる。

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ちょっと材料が多くて面倒な感じがすると思いますが、作り方はすごーくシンプルで簡単。そして間違いなく、自分で作ったクラムチャウダーはめちゃめちゃおいしいです!ハレの日が多い3月に、ぜひお試しくださいね。

▲LAの自宅。娘が独立してからはこれが私のおひなさま(縮小傾向)です。

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記事を書いたひと

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東條真千子

スープ料理家/グラフィックデザイナー
鳥取県生まれ。アメリカ・ロサンゼルス在住。食品添加物を使わない商品開発、スープレシピの創作を行う。『東條真千子のやさしい鍋スープ』シリーズは発売から十数年続くヒット商品。