チキンヌードルスープをご存知ですか?アメリカでは、風邪をひいたり体調が悪い時にお母さんが作ってくれる、日本ではお粥のような役割のスープです。アメリカ版”おふくろの味”なので、子供の時からみんな大好きチキンヌードルスープ!アメリカでは一番と言っていいほど大人気のスープメニューです。
このスープの良いところは、鶏肉から旨味が出るのでだし要らず、野菜もたっぷり、やわらかく煮たパスタは消化も良く、水分補給もできて温まる…。完璧ですね!
今月はそんなチキンヌードルスープのちょっと丁寧バージョンをお届けします。何が丁寧かというと、鶏の胸肉をあらかじめ塩鶏にするところ。これにより、パサつきがちな胸肉がしっとりやわらかくなるのと旨味も増します。それから、里芋を使っているのは、里芋のとろみを活用するため。ちょっと体調の悪い時は、これらのことでスープがぐっと食べやすくなるからです。でも、じゃがいもでもOKですし、塩鶏にする下準備は端折ってでも、おいしいスープなのでぜひ一度作ってみてくださいね!
……………………………
チキンヌードルスープ
材料(5〜6人分)
〔塩鶏〕
鶏むね肉…1枚(300g)
塩…大さじ1(肉の5%)
砂糖…小さじ2
たまねぎ…1個(200g)
にんじん…1本(100g)
セロリ…1本(70g)
里芋…2個(130g)
にんにく…1片
乾燥パスタ(ショートまたはロング)…60g
水…900cc
オリーブオイル…小さじ2
ベイリーフ…1枚
塩、こしょう…少々
作り方
*下準備…塩鶏を仕込む。鶏むね肉にフォークを数カ所刺してから砂糖、塩を揉み込む。ラップして冷蔵庫で1〜2日置く。
1:にんにくはみじん切り、その他の野菜は全て食べやすい大きさに切る。
2:鍋にオリーブオイルを入れて強火にかけ、仕込んでおいた塩鶏を両面さっと焼き色がつく程度に焼いて取り出す。
3:中火にして、玉ねぎ、にんにく、にんじん、セロリの順に炒めながら加える。
4:野菜がしんなりしたら水を加え、焼いた塩鶏、ベイリーフを入れてフタをする。
5:沸騰したら弱火にして10分煮込み、塩鶏を取り出して、里芋とパスタ(ショートパスタはそのまま、ロングパスタは4cm程度の長さに折って)を入れてさらに10分煮る。その間に塩鶏を角切りにし、鍋に戻す。
6:味をみて塩、こしょうで味をととのえる。器に盛ってお好みでパセリのみじん切りを散らす。
……………………………
さて、今年は日本の桜は早咲きだったと聞きました。毎年桜の時期になると、子供の頃親戚一同でお花見に行った久松山や、袋川土手の桜吹雪の風景を思い出しますが、数年前に初めて行った鹿野町の桜は、あまりにも美しくて感動しました。そんな桜も今年は見れず。さみしいのでジャスミンの鉢植えを買ってきて愛でています。満開になったらきっとキレイなはず!
いえいえ、この写真、見どころはジャスミンの左後ろ。エンジェルス・大谷くんのフィギアが立ってますね!バブルヘッドといって、頭がフリフリ動く人形です。似てませんが、可愛いです(笑)
さぁ今年は何度エンジェルス・スタジアムに通うでしょうか?完全に「花より大谷」になってます。
▲ホント、似てない!w
スープ料理家/グラフィックデザイナー
鳥取県生まれ。アメリカ・ロサンゼルス在住。食品添加物を使わない商品開発、スープレシピの創作を行う。『東條真千子のやさしい鍋スープ』シリーズは発売から十数年続くヒット商品。